彼岸は仏教供花週間
「彼岸」とは「彼方の岸」の略で、あちらの世界のことを意味します。 反対にこちらの世界のことを「此岸(しがん)」と言います。
お彼岸は、仏教では迷いや煩悩に満ちあふれたこちらの世界「此岸」から、悟りの世界である「彼岸」へ到達するための修行期間という意味があります。その修行、つまり実践するべき項目は6つあり、これらを六波羅蜜(ろくはらみつ)といいます。次にあげる6つの項目を実践すれば彼岸へたどり着けるとされています。
<布施(ふせ)>
施しをすること。お布施には財施(金品を施す)、法施(仏法を説く)、無畏施(おそれを取り除く)の3つがあります。惜しみなく与え、見返りは求めないように。
<持戒(じかい)>
戒律、つまりルールを守り毎日の生活に生かすよう心がます。
<忍辱(にんにく)>
怒ったり恨んだりせず心は平静に。さまざまな障害を受け止めていきましょう。
<精進(しょうじん)>
仏道の成就を求め、修行をしましょう。
<禅定(ぜんじょう)>
身と心を静寂に保ち、精神を統一させます。感情や雰囲気に流されずに心穏やかに過ごします。
<智慧(ちえ)>
真理を見極め曇りのない目、心を養っていきましょう。
現代人にとっては、少しわかりにくい教えかもしれません。
現代では先祖に感謝し、お墓参りをして感謝と冥福を祈る行事として広く知られています。