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墓石の選び方

実際に見て選ぶ

墓石に使われる石は、流通しているだけで、国産で50種類以上、外国産で100種類以上の石がありますが、例外を除いて、墓石は屋外に建立され紫外線や風雨にさらされるわけですから、一般的に吸水率が低く、硬度が高くて耐久性に優れているものが好まれます。

昔は重量のある石の運搬や加工が困難だったため、加工しやすい安山岩が使われていましたが、技術の発達にともない磨くと光沢が出る花崗岩(かこうがん)や閃緑岩(せんりょくがん)、斑レイ岩などがよく使われるようになりました。「御影石」と言われているのがこれらの種類にあたります。最近では建築用石材として馴染み深い大理石もよく見かけます。大理石は材質がやわらかく酸性雨に弱いため、日本では墓石には不適切とされていましたが、コーティング技術が向上したため使われるようになりました。

最初から石のブランドを指定してくる人もいますが、多くは石の色や模様と価格のバランスなどを基準に考えていきます。ひと昔前までのお墓といえばグレーの石を選ぶ人が多かったのですが、最近では赤系、ピンク系、黒系が人気の色です。緑系や紫系、特殊加工で造られたガラスのお墓なども人気急上昇中です。

石材を決めるときは、タイル大の石見本を見ながら決めていくことになりますが、同じ石でも磨き方や加工によって色の濃淡がかわってきますので、実際にいろいろなお墓を見て建っている状態をイメージしながら決めていくと良いでしょう。建立後、何年か経過した墓石を見ておくと、月日を経たときの石材の変化などを知ることができます。

国産か外国産か

現在流通している墓石の70%は外国からの輸入になります。国産の石は産出量が年々減少しているうえ希少価値もあって価格は割高。一方外国産は産出量が多く、採石や加工費などの人件費も安価。良質な石でもお手頃価格で手に入るということもあって、急速に普及してきました。

しかし、外国産の輸入石材を使ってお墓が建てられるようになったのは、30~40年ほど前で歴史が浅く、日本の風土での耐久性において未知数な部分があります。国産は長い歴史の間に墓石として適切な石材が選別されていますので、実績や安心から国産にこだわる人も多いようです。